熊から家族を守ろう!熊との遭遇パターンごとの取るべき行動

キャンプハック

キャンプ場へ行く途中で見かける「熊出没注意」の看板。都会では普段見ることのないこの文字列にはちょっとドキッとしますよね。この看板を見て、山に来たんだな~と実感する方もいるのではないでしょうか?

でも正直、注意といわれても何をどう注意すればいいか分からないですよね。もしくは、実際にはそんなに出ないでしょ!と軽く考えていませんか?僕も正直軽く考えてしまってたんですが、一度熊に遭遇した事がありまして、そこからは本当に意識が変わりました。

この記事では、様々な熊との遭遇パターンを想定して、パターン毎の対策や行動についてまとめていますので、実際に遭遇してしまった場面をイメージして読んでみてください。

山好きたるもの熊に対する正しい知識を身に付けておくことはとても大切です。更には、家族や友人とも知識を共有しておくことで、万が一の時の行動に差が出ます。正しい知識と対策を身に付けたうえで、存分に山を楽しみましょう!

熊に遭遇しないための対策3つ

遭遇パターンに入る前に、遭遇しないための対策を紹介します。何といっても遭遇しないことが一番大切!

音を出し、存在を知らせる
鈴をつける、音楽をつける、会話をするなどして、人間がいることをアピールしましょう。

食べた後のゴミを放置しない
食べ残しに寄って来る事がありますので、食べた後はきれいに片づけましょう。

夜間や早朝の行動を控える
熊は早朝と夜間の行動が活発になることが多いため、山奥などへ行くのは控えましょう。

次の章からは遭遇パターンごとの行動について説明します。下に行くほど緊急度が高くなっているので、実際の場面を想像しながら読んでみてくださいね。

遠くに熊がいた場合(100m以上)

熊がこちらに気付いていない場合

遠くの熊がこちらに気付いていない場合は、熊に気づかれないようにその場から立ち去るようにしましょう。このとき、熊の方を見ながら静かに立ち去ります。万が一気付かれたとしても、熊の方から立ち去ることが多いです。大声や急な動きなどで熊を刺激しないようにしましょう。

熊が近づいてくる場合

遠くの熊がこちらに近づいてくる場合は、こちらが人であることを認識していない可能性があるので、大きく手を振りながら落ち着いて声をかけてこちらが人である事をアピールしてください。熊は、人であると認識すると基本的にはその場から立ち去ります。

人だと認識しても近づいてくる場合

稀なパターンになりますが、上記の行動をとっても近づいてくる場合には、こちらを捕食対象として見ている可能性が高いです。木の上など、避難できる場所があれば直ちに非難をしてください。避難場所や逃げ場がない場合は、なるべく高い所に立ったり、手を広げるなどして自分を大きく見せて、大きな声や音を出して威嚇してください。

近くで熊に遭遇した場合(20~50m)

熊がこちらに気付いている場合

まずは落ち着いて、両腕をゆっくりと振りながら穏やかに声をかけてください。そして熊との間に立木が来るようにゆっくり移動して、突進に備えます

熊がこちらに気付いていない場合

熊は逃走する対象を追いかける傾向があるので、背中を向けず、熊から目を離さず後退して距離を取りましょう。背中を見せて逃げ出すと熊の攻撃性を高めてしまう場合があります。急な動きも熊を刺激するので決して慌てて走って逃げてはいけません。

突進してくる場合

威嚇突進をしてくる場合

熊が威嚇突進(ブラフチャージ)といって、本気で攻撃するのではなく、すぐ止まって引き返すといった行動を見せる場合があります。この場合は、落ち着いて熊との距離をとることで、やがて熊が立ち去る場合があります。威嚇突進であれば良いですが本当の突進の場合もあるので、熊撃退スプレーがある場合は、噴射準備をしてください。

本当の突進をしてくる場合

3~5mの距離まで接近された場合は、躊躇せずに熊撃退スプレーを熊の顔めがけて全量を一気に噴射してください。

襲われた場合

首の後ろに両手を回し、うつ伏せになる事で、首、顔、腹部の急所を守ります。リュックサック等を背負っている場合は背中のプロテクター代わりになります。攻撃を受けてもまた同じ体勢に戻りましょう。

想像するだけでゾッとするね。

怖いからこそ知っておこう。知っておくことが万が一の時の正しい行動につながるよ。

まとめ

まとめてみると、基本的には熊から逃げてくれることがほとんどなので、どのパターンにおいてもまずは落ち着いて様子をみる事が大切だと思います。

人の多いキャンプ場などではまず遭遇することはないと思いますが、ハイキングなどをするのであれば必須で身に付けておくべき知識だと思います。

ここで学んだ知識をぜひ家族や友人とも共有して、安心、安全な山遊びを楽しみましょうね。



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